石に話すことを教える

基本情報

石に話すことを教える : 生きるという〈わざ〉

Open Fri. Sat. Sun. and Holiday. Closed Mon. to Thu. Except 23rd March

(上記以外の日程を希望する場合は要予約: お問合せ先 大久保美紀/mk_(@)iamas.ac.jp)

会場 Venue: 瑞雲庵 Zuiun-an(〒603-8074 京都府京都市北区上賀茂南大路町62-1、tel 075-222-8640)

入場無料 Admission Free

出展 : 井上佑吉 Yukichi INOUÉ、大久保美紀 Miki OKUBO、杉浦今日子 Kyoko SUGIURA、堀園実 Sonomi HORI

キュレータ : 大久保美紀 Miki OKUBO

主催 : art-sensibilisation 助成 : 芸術文化振興基金 協力 : 情報科学芸術大学院大学[IAMAS]

展覧会について

展覧会「石に話すことを教える― 生きるという〈わざ〉」は、1966年にフランスに渡った石彫家・井上佑吉(1942-)の石との対話を想い、大久保美紀・杉浦今日子・堀園実がそれぞれのマチエールで、生きる〈わざ〉を探求する芸術実践である。

井上の傑作 « Mille et une têtes » (2011)は、沖縄の真っ白で美しい石灰岩を素材とした素朴な石彫群で、その一つ一つは人の頭部を表す。1945年に沖縄戦で父を亡くした井上は、今日まで200体もの顔を掘り続ける。本作は、石彫家の表現の結晶である。

石は文明の初めから人類と共にあり、束の間の我々の生を超越する遥かな記憶をその内に蓄積してきた。アメリカの詩人であるアニー・ディラードは『石に話すことを教える』(1983)において、ガラパゴス諸島で出会った青年の石に話すことを教える仕事が崇高であると評した。人類の文明とは、何も意味していない宇宙の中に秩序や法則を見出すこと、宇宙を人間化し、世界を人工的なイメージや言語によって満たしてゆくことにほかならない。そして、石を彫ることは、いかに高度な科学とテクノロジーを発展させても、世界を人間化できないことを知ることである。

出展作家

井上佑吉 Yukichi INOUÉ

1942年福岡生まれ。石と向き合い、真正性、記憶する義務、謙虚さを追求する。これまでに260回以上のグループ展や個展を開催し、フランス国内外で22点の記念碑的な石の彫刻を制作。エジプト、ブルキナファソ、ベルギー、旧ユーゴスラビアで開催された国際彫刻シンポジウムに参加。2001年と2011年にパリのサロン・ド・メでクーベルタン財団賞。アカデミー・デ・ボザールP.ジアナダ財団賞。2014年アカデミー・デ・ボザール(フランス学士院)シモーネ&チノ・デル・ドゥーカ財団より彫刻賞。ボルヴィック溶岩を使った作品を数多く制作した後、2011年以来、沖縄の石を素材に« Mille et une têtes » に取り組む。

大久保美紀 Miki OKUBO

1984年札幌生まれ。情報科学芸術大学院大学准教授。美学芸術学博士(パリ第8大学)。2017年より「ファルマコン」をテーマにキュレーション実践を行う。florian gadenne + miki okuboとして、第10回500m美術館賞グランプリ、清流の国ぎふ芸術祭Art in the CUBE 2023入選。2024年西枝財団「瑞雲庵における若手創造者支援プログラム」採択、「遍在、不死、メタモルフォーゼ」開催。IAMAS ARTIST FILE #10繭/COCOON(岐阜県美術館、2025)ほかグループ展に参加多数。主著にExposition de soi à l’époque mobile/liquide (2017)ほか。

杉浦今日子 Kyoko SUGIURA

刺繍を中心にした工芸の技法による造形作家。東京で刺繍作家・講師として活動ののち2009年渡仏。パリ・オートクチュールの刺繍工房でトップブランドの刺繍制作を手がけつつ、その技法を自身の創作に採り入れた作品を発表する。主な展覧会に「Symbiose」(Paris, 2017)、「Dialogue」(東京、2022)、「HOMO FABER」(Venice, 2024)など。技術と素材は私たち人類の歴史と文化を語る大切な証人であるとの思いから、ヨーロッパの刺繍技術の系譜を研究。新旧さまざまな技術と素材を組み合わせ、人間の手が作り出す表現の可能性を追求する。

堀園実 Sonomi HORI

1985年静岡県生まれ。2009年沖縄県立芸術大学大学院彫刻専修修了。平成28年度文化庁新進芸術家海外研修制度(美術1年研修)にてパリ滞在。現在、静岡県立清水南高等学校非常勤講師。静岡を拠点に活動。主な展覧会に「なみうちぎわの協和音」(東京、2018)、「ファントム」(静岡、2024)など。ものとの関わりを扱う彫刻の表現は、現実空間にあってより身体と切り離せない感覚の中で成立している。これはとても興味深く、人間や社会、自然、それらを包括的に捉え解釈するための触覚的思考論として創作の基盤になっている。

会場 Access

〒603-8074 京都市北区上賀茂南大路町62-1

公共交通機関

  • 京都駅から京都市バス9号系統「上賀茂御薗橋」下車 徒歩15分
  • 阪急烏丸駅・河原町駅から市バス4号系統「上賀茂菖蒲園町」下車 徒歩5分
  • 市営地下鉄北大路駅から京都市バス37号・北3号系統「上賀茂御薗橋」下車 徒歩15分
  • 市営地下鉄北山駅からタクシーでワンメーターほど または 徒歩20分

チラシ

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ハンドアウト

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