art-sensibilisation
アート サンシビリザシオン
芸術実践を通じて医療とエコロジーの問題にとりくむ任意団体

「生きるという〈わざ〉——石・木・土」
Living as Technique: Stone, Trees, Soil
芸術は感性のマニフェストである。
会期 : 2026年9月5日(土)ー27日(日)月曜ー水曜休み(9月21日ー23日は開館)木曜ー日曜11時ー17時
会場 : OKBギャラリーおおがき(岐阜県大垣市高屋町1丁目59番地、OKB大垣共立銀行大垣駅前支店西隣)

入場無料 Admission Free
出展作家 : 石橋友也/Tomoya ISHIBASHI、井上佑吉/Yukichi INOUÉ、杉浦今日子/Kyoko SUGIURA、武山弥央/Mio TAKEYAMA、フロリアン・ガデン/Florian GADENNE、吉本梓/Azusa YOSHIMOTO
キュレータ : 大久保美紀 Miki OKUBO
主催 : art-sensibilisation
助成 : きょうと視覚文化財団、日本芸術文化振興会、朝日新聞文化財団化財団
協力 : 情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
関連イベント 多数 ※下記を参照ください
展覧会概要
展覧会「石に話すことを教える——生の〈技術〉」は、人新世における根本的な問いである技術(わざ、知、芸)を、「生に根ざす力」としてとらえ直し、新たな視座を提案する。世代や文化の異なる作家たちが、アートを通じて私たちの拠って立つ文明のあり方を問い、生に内在する技術のあり方を思考する。
石は文明の初めから人類と共にあり、束の間の我々の生を超えて遥かな記憶をその内に宿してきた。アメリカの詩人アニー・ディラードは『石に話すことを教える』(1983)において、ガラパゴス諸島で出会った青年の仕事を崇高であると評した。人類の文明とは、何も意味していない宇宙の中に秩序や法則を見出すこと、宇宙を人間化し、世界を人工的なイメージや言語によって満たしてゆくことにほかならない。そして、私たちはいかに高度な科学とテクノロジーを発展させても、世界を人間化できないことを知るのであり、生命と物質についての考えを新たにするのをやめることはない。
関連イベント
無料・予約不要(お子様も参加できます) お問い合わせは大久保美紀(mk_(@)iamas.ac.jp)まで
9/5(土)・9/22(火)・9/27(日)16:00-17:00
武山弥央「ambient friendと過ごしてみる。〜☆DJ party☆〜」
ambient friend(通称「フレンズ」)は、地球資源を使って遊ぶことが大好きな架空の生命体。家電製品に触れると音を発します。フレンズと一緒にいると、私たちとモノは新しい関係を築くかもしれません。 ※9/5・9/27はDJとのライブ、9/22は作家パフォーマンスです。
9/6(日)・9/26(土)13:00-14:30
石橋友也「身近な〈穴〉から水の世界を覗く」
5円玉、ボタン、ワッシャーなど、身近にある「穴」を持ち寄って「水レンズ」という原始的なルーペを制作し、会場の近くを流れる水門川の微視的な世界を観察してみましょう。顕微鏡の歴史や技術についてもお話します。 ※【持ち物】身近な直径3〜10mm程度の「穴」をお持ちください。 ※小学四年生以上対象
9/6(日)・9/23(水)15:00-17:00
吉本梓「縄を綯うこと」
縄を綯うことは、身体によって対象や環境に応答する営みです。ワークショップでは、植物の匂いや手のひらと繊維の摩擦を体験し、人と自然との関係性を結び直します。
9/12(土)15:00-16:30
フロリアン・ガデン「Ensemble vers un retour à la terre(ともに土へ還るために)」
高齢化や食料自給率の低下を背景に日本の農業は転換点を迎え、都市生活は私たちを環境から疎外しています。手作りの種団子(シードボール)を手にギャラリーを飛び出し、身近な風景を見つめ直し、食や自然と地域を結び直す新たな環境のあり方について考えましょう。
9/13(日)・9/27(土)13:30-15:00
杉浦今日子 「糸から作る紐」
私たちは日々衣服を通じて糸に触れています。糸は約五万年前に生み出された最古の技術の一つです。糸について学び、糸を撚り合わせて一本の紐を作りましょう。お子様にも気軽に参加いただけるワークショップです。 ※制作時間は10分程度。開催時間中自由に参加できます。
トーク
9/26(土)15:30-16:30 キュレータ・大久保美紀によるレクチャー「生きるという〈わざ〉」
近代技術をも生命に内在する〈わざ〉と捉える視点は、岩石・植物・土壌をつなぎます。素材をメディアに領域横断的なアプローチを試みるエコロジカルな芸術実践のポテンシャルについてお話します。
9/27(日)15:00-16:00 杉浦今日子トーク「糸の話(仮)」聞き手 大久保美紀
出展作家
石橋友也Tomoya ISHIBASHI
生物学を学び、品種改良種、河川、文字、人工知能に関する芸術実践を行う。早稲田大学生命美学プラットフォーム「metaPhorest」所属。近年の参加展に「センシング・ストリームズ〜生きものとともに」(東京日仏学院、2025)、「繭/COCOON:技術から思考するエコロジー」(岐阜県美術館、2025)など。
井上佑吉 Yukichi INOUÉ
1942年生まれ、1966年渡仏。石と向き合い、真正性、記憶する義務、謙虚さを追求する。パリ・サロン・ド・メでクーベルタン財団賞(2001、2011)シモーネ&チノ・デル・ドゥーカ財団彫刻賞(2014)など受賞多数。2011年以来、沖縄の石を素材に« Mille et une têtes » に取り組む。
杉浦今日子 Kyoko SUGIURA
刺繍を中心にした工芸の技法による造形作家。2009年よりパリを拠点に創作活動を展開。主な展覧会に「Symbiose」(パリ、2017)、「HOMO FABER」(ヴェネツィア、2024)など。技術と素材を読み解き、ヨーロッパ刺繍技術の系譜を研究する。2025年より京都拠点。
武山弥央 Mio TAKEYAMA
2020年岐阜大学大学院 物質・ものづくり工学専攻修了。電子部品メーカーで勤務後、現在IAMAS修士2年。架空の生命体《ambient friend》を媒介に人と環境との関係を問い直すメディア芸術実践を展開。また、DJ・ライブ活動も実践し、場で生まれる関係性を探究する。
フロリアン・ガデン Florian GADENNE
ミクロ・マクロの観点を行き来し、日常を見つめる詩的な視点で人間中心主義的なエコロジーを批判する。 PARIS ARTISTES入選(2015)、Art Award In the CUBE 2023入選(2023)、500m美術館賞グランプリ賞(2023), 第27回岡本太郎現代美術賞特別賞(2024)。
吉本梓 Azusa YOSHIMOTO
IAMAS25期生。沖縄にて自生植物の利用や民具制作の調査を継続してきた。現在は、縄を綯うという身体的・反復的行為に着目し、植物との関係性から「自然とは何か」を問い直す芸術実践を行う。
大久保美紀 Miki OKUBO
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授。企画展に「遍在、不死、メタモルフォーゼ」(京都、2024)、「繭/COCOON 技術から思考するエコロジー」(岐阜、2025)、「石に話すことを教える」(京都、2025)
